ようやくUZI用TNバレルが入手できたので組替えます.
前回も紹介したようにUZIの内部機構は全て一体型のため,バレルの交換もメカボックスを
分解する必要があります.
せっかく分解するので動作に使用のない範囲でシリンダーとHOPパッキンを交換します.
シリンダーのサイズは普通のものと同じなのでスリットによる容量調節が純正とほぼ同じ
KM企画パワーシリンダー400を使用します.
HOPパッキンは長さが短いものの構造が他の機種と同様のため,SYSTEMA製HOPパッキン
をカットして使用します.

バレルは特殊構造のため長さが同じだけのTNバレルは使用できません.
バレルに部品を固定するための溝があるので他のバレルを使用するには自分で加工して溝を
作らなければいけません.
リスクを考えると専用を購入した方がいいでしょう.

パワーシリンダー400 実売価格 1,540円
SYSTEMA ホップパッキン 実売価格 420円
KM企画TNバレルUZI用 純正サイズ 実売価格 2,800円(ロングサイズもあり)
購入先 L.A.GUN SHOP

UZIのメカボックスを分解しました.

下にあるのが今回のお題
SYSTEMA HOPパッキン(左上)
KM企画パワーシリンダー400(右上)
KM企画TNバレル(下)です.
まずはチャンバーブロックとバレルを取り出し
チャンバーにあるビス(バレル側)を外します.

バレルを引き抜くとパッキンが出てきます.
チャンバー内にパッキンが残ったらピンセット等で
傷つけないように取り出します.
UZIのパッキンは他の電動ガンと同じ物が使え
ますが,長さが短いので純正品に合わせてカット
します.
バレルにチャンバーブロックの蓋を通し,溝に
ストッパーをはめます.
ホップアップパッキンはこのストッパーに当たら
ないようにカットします.

チャンバーのホップユニットを内側から上に押し
上げてバレルを差し込みます.
HOPチャンバーを押さえる小さなゴム管が所定の
位置にはまっていることも確認しておいてください.

不安な人はあらかじめHOPユニットを外しておくと
いいでしょう.
ビスで固定してチャンバー部分は終了です.

HOPユニットを押さえてバレル内のホップチャンバー
が真っ直ぐ出てくるか確認します.
斜めに出てくるようでしたらバレルを回して調整します.

斜めのまま組むとHOPのかかりがずれて弾道が
カーブします.
先端からシリンダー,ピストン,スプリングを入れ
ストッパーをバレルの溝に差し込んだら完成です.

組み立て時にはプッシュロッドやシリンダーには
高速用グリスを極薄に塗り,ギアには高粘度グリス
を付けすぎないように塗ります.


【実射テスト】
純正時の初速は0.2g 平均74m/sでしたが変更後は平均81m/sとなりました.
パワーが上がったという実感はありませんが回転はかなり良くなりました.
シリンダー交換とグリスアップで抵抗が減ったためでしょう.
とはいえ元々低回転なので電動ガンとしては遅い部類です。
特殊な構造ゆえにあまり回転が上がりすぎるのはクラッシュが心配なのでこれで十分です。
パッキンのヘタリから不安定になっていた弾道も安定し,ホップも調整しやすくなりました.

UZIはスライドするパーツが多いためグリスの塗り方が性能に大きく影響します.
スライドするプッシュロッドやピストン・シリンダーには高速用のグリスを擦りこむように
薄く塗ります.
ギアの高粘度グリスも必要最小限にします.
多めに塗るとある程度はノイズの低減になりますが,塗りすぎは回転の抵抗になるので
連射速度が低下します.


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