UZIのギアが飛んだ!修理するけどせっかくバラすならカスタムパーツで攻めてみたい.
でもUZI用のカスタムパーツ,核心に迫る物は出てない・・・特殊な構造だから・・・
そんなに面倒なのかメカBOX Ver.5!ってことでUZI分解レポートをお送りします.

 とりあえず外装を剥がした
 状態です.
 これがVer.5のメカボックス
 になります.
 ここまでは片っ端から外して
 いけばOKですが部品やビス
 の位置関係はしっかり把握し
 ておきましょう.
 



 モータはボックス後方から水平に入ります.
 テンションの調整は外装パーツ側で行うので
 分解するとフリーになります.





 これがUZI専用モーター
 「EG−MAX HYPER1000R」です.
 「R」が付くと何か凄そうですが単に「リバース」
 (逆回転)の意味です
 UZIは構造上モーターが逆回転になります.
 このモーターを別の機種に使ったり,一般の
 モーターをUZIに使うとぶっ壊れます.
 もっとも端子を逆に繋げばいいんですけどね.





 これがメカボックスVer.5の内部です.

動作を説明します.
1.モーターの回転で3つのギアが回転し,ピストンではなくラックギアでプッシュロッドを前進させます.
2.プッシュロッドは後退用のスプリングを押しながら,先端でピストンの爪を押していきます.
3.ピストンは後退(銃の向きからすると前進)してメインスプリングを圧縮します.
4.ピストンが完全に後退するとプッシュロッドを受け止めていた爪が下がってピストンはフリーになり
  メインスプリングの力で前進(銃の向きからすると後退)し空気を圧縮します.
  圧縮空気はチャンバーで弾を押し出し,シリンダーとピストン内を貫通しているバレルを通って発射
  されます.
5.ギアが回りきってプッシュロッドがフリーになると後退用スプリングの力で元に戻り,次の前進に入ります.

このような特殊な機構のためカスタムが難しくなっています.
たとえばハイスピードギア(売ってません)とハイレートのスプリングを入れたとしましょう.
1発目の動作はすばやくピストンが前後して弾を発射し,2発目の回転に入ります.
しかしプッシュロッドの戻りが間に合わなかったらギアは空転し,回転途中で戻ってきたプッシュロッドのラックギア
を巻き込むことになります.
この時ギアの山が合わなければギアが飛び,運良くかみ合ってもフルストローク動かないのでパワーのない
ヘロヘロ玉を発射することになります.
さらに次のタイミングもずれるので何発目かには確実に壊れます.
ギア,プッシュロッドスプリング,メインスプリングなどの絶妙なバランスで動作しているので部分的なカスタムが
難しいのです.
動作に関係ないアルミピストンなどは市販されていますが,内部機構に関するパーツがなかなか出ないのは
こういった事情があるからです.
いずれはトータルセットで発売して欲しいところですがどうだか・・・(がんばって出してほしい).
 

 バレルはこのようにシリンダー,ピストンを貫通
 しています.
 シリンダーは市販されているもので何とか
 なりそうな気がしますがちょっと問題があります.

 シリンダーはバレルの長さに合わせて排気量
 を調整するためスリットが入っています.
 普通のメカボックスの場合はシリンダーが剥き出しに
 なるのでスリットがどこにあっても大丈夫ですがVer.5
 は全閉の外装にわずかに穴があいているだけです.
 カスタムシリンダーでちょうどいい位置にスリットがない
 場合はボックスに穴をあけなければなりません.
 テーパーシリンダーなら大丈夫です.              




 これがピストン部分です.
 この穴にバレルが貫通するので当然他機種用は使用不可です.
 













 今回は破損した純正ギアの交換ですが,せっかくなので
 ベアリング軸受けを入れてみます.
 純正の樹脂製の軸受けを片側3個,全部で6個取り外します.








 ベアリング軸受けと純正軸受けです.
 これは他のメカボックスと共通なので問題ありません.











 新しいギアとベアリングをセット.
 ベアリング軸受けに交換するとシムのセッティングが変わります。
 ベアリング軸受けを購入する時はシムセットも一緒に購入
 しておくといいでしょう.

 











プッシュロッドを入れずに仮組みしてギアを回してみましょう.
ギアを1個だけ入れて組み立てて回転やすき間をチェックし,これを他のギアでも
繰り返します.
最後に全てのギアを入れて最終調整をします.
スムーズに動いたらOKです.
(チェックは必ずボックスのネジを全て締めた状態で確認しましょう)

実射テスト
早速発射してみました.
気持ち回転が上がったような気がしますが確信できるレベルではありません.
もちろん期待はしていませんでした.
これから長期間使用していけば樹脂製は変形や磨耗してきますからその保険といったところです.
この手のパーツは地道な効率アップが重なってはじめて燃費アップやバッテリーが弱ったぎりぎりの時の
持久力が伸びたりしますので,単品交換はあまり効果は確認できません.
パーツがあればぜひフルチューンしたいですね.


                     
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