ノーマルのトリガーシステムは安全装置がしっかりしていて,少し手を加えれば
トリガープルも十分なレベルに持っていけます.
しかし強度が乏しいため,繰り返しの使用やレートの高いスプリングを入れると
簡単に破損してしまいます.
このAPSはハイパワーカスタムではありませんが,最近シアのかかりがあやしくなって
きたため,トリガーシステムを安心して使用できるものに交換することにしました.

PDI製トリガーシステム(左)です.
X-Fire(PMS)にて購入 実売価格8,960円
頑丈なスチールシアーを2枚のスチールプレート
で挟み込んだ構造になっています.

右はノーマルで樹脂製フレームにダイキャスト製
のシアが組んであります.
(耐久性に問題あり)

ノーマルにあるトリガーセーフティーは省略されて
います.
右側ノーマルには中心右寄りに四角い突起が
あります(斜めに角がカットしてあるパーツ)
これはコッキングハンドルが定位置にないと
トリガーが引けなくする安全装置です.

PDI製ではこの機能が省略されています.
コッキング途中でもトリガーが引けてしまうため
注意が必要です.
ボルトを引いた状態で発射すると勢い良く
シリンダーが前進するので怪我や破損の
恐れがあります.
ノーマルシアのスプリングは非常に細いため
長期間使用していると弱ってしまいます.
ボルトを引いてもロックしないトラブルも発生します.

シア本体の材質も弱いため,トリガープルを軽く
するために加工すると破損する可能性があります.

PDI製は丈夫なスプリングが組んであるため
確実にピストンをロックします.
PDIトリガーシステムの安全装置は丈夫な本体
とは違い,かなり粗末なつくりになっています.
構造は鉄板でトリガーに付いているピンを止めて
引けなくするだけのシンプルなものです.
フレームの鉄板にビス止めしているだけなので
2,3回前後させるだけでビスが緩んでしまいます.
長目のビスと交換し,裏側からナットで締めました.
これで緩みません.
レシーバーへはノーマルと同じく2本のビスで
固定します.
ノーマルのようにスプリングを押さえながら
取り付ける必要はありません.
トリガーが切れる位置は付け根にあるビスで
調整します.
重くて長いストロークから指が触れただけで
落ちるポジションまでこのビス一本で無段階で
調整可能です.



【実射テスト】

実際には一度分解してシア関係の磨き込みなどの処置をしています.
もちろん箱出しのままでも使用可能ですが,スムーズな動きと確実な
作動のためにはぜひパーツの擦り合わせはやっておきたいところです.

シアの強度が十分なため,かなりギリギリのタイミングまでトリガーを
調整できましたが,暴発の恐れがあるため安全なところまで少し戻しました.

ボルトを引くとシアが確実にかかる感触がわかります.
擦り合わせの効果もあってか,スムーズなトリガープルになりました.
シアが欠ける心配がないのも心強いです.



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